故国を滅ぼされた王子は、許婚の姫を殺めることを胸に、過酷な生を選び、仇に虐げられた少女は、安寧なる死を切望する。が、ふたりが出会ったとき、運命の歯車は廻りはじめ……。



*INTRODUCTION*

この小説に対する、作者(管理人)の注意事項が書かれています。お読みになる前に必ず一読お願いします。


*あらすじ*

この小説は大変長いため、第一章と第二章のあらすじをお付けしました。簡単にこの話を理解したい方は、御覧くださいませ。


 第一章:奔流の星々

  (1) ・ (2)
北宇の姫・昭羽依と婚約していた南遼の王子・暉玲琳は、北宇の皇帝・牽櫂により祖国を滅ぼされてしまう。義賊・殷楚鴎に助けられた玲琳は、皇帝・牽櫂と昭羽依に復讐する決意をする。
一方、父母一族を殺され後宮に拉しさられてしまった羽依は、こころを失ってしまう……。



 第二章:炎煌の舞姫

  (1) ・ (2)
すっかり人形のようになってしまった羽依のもとにやってきた舞姫・燐佳羅。やがて羽依は燐佳羅によって慰められ、感情を取り戻していく。
が、佳羅には大きな秘密があり……。



 第三章:破砕の楽舞

  (1) ・(2)
後宮で唯一の友と思っていた陶嬪の、燐佳羅への接近。それが、羽依を焦燥させてゆく。こころ穏やかならぬ羽依に明らかにされた、驚くべき事実とは。
佳羅に翻弄されていく羽依は……。



 第四章:佳人炎舞

  (1) ・(2)
佳羅と羽依の関係を知った陶嬪は自害してしまう。彼女の死と佳羅の冷酷な言葉に、羽依は壊れ始め、やがて羽依は死を望むようになる。
運命は動き始め、衝撃的な事態を運んでくる。



 第五章:安寧、遥か

  (1) ・(2)
大きな犠牲を払いながらも、宮城から脱出した玲琳と羽依。が、玲琳が南遼の札を落としたことにより、ふたりが生きていることが李允に知られてしまう。
逃げ惑うふたりを助けたのは、南遼陥落の折に玲琳を助けた義賊の長・殷楚鴎だった。



 第六章:比翼の鳥・連理の枝

  (1) ・(2)
殷楚鴎と丁秦兄弟の手により、亀裂を生じさせられた玲琳と羽依の仲。ふたりはこのまま信頼と互いを失うしかないのかと、苦悩と哀しみを抱えることになる。
それは、更なる悲劇の呼び水でもあった



 第七章:久遠への道行

  (1) ・(2) ・(3)
幾多の死と哀しみを乗り越え、強い絆で結ばれた玲琳と羽依。彼らに降りかかる残酷な託宣は履行されるのか? また、彼らの辿りつく幸せとは……。
愛と希望は、明日へと受け継がれてゆく。





執筆日:1999年6月〜2005年1月18日










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