かつて、地球上に水と緑に満ちた美しい大陸があった。太陽の恩恵を余すところなく受け、色とりどりの鳥や蝶が舞う楽園が、肥沃な大地が生む豊かな産物をほしいままにした国があった。争いがなく、人々の笑顔が途切れることない時間があった。 人々は大陸を楽園と呼んだ――。
壮麗で偉容を誇っていたムー大陸は、神の怒りに触れ沈みつつあった。 聖なる魂を持つものは、別天地を目指す――。 失われた大陸・ムーの悲劇と人々の希望を描く、超古代幻想小説。