自分の子供をスターチャイルドだと言っている、
軽度発達障害の子をもつ親御さんにわたしが言いたい事。
「現実逃避しすぎやで、あんた!!」
この一言に尽きます(爆)。
ある程度育ちきった発達障害と見受けられるお子さんを持つ親御さんが、自分のなかだけでそう思うなら「どうぞご勝手に」て感じですが、まだ幼児期だったり小学生のお子さんがいる親が
「あなたはスターチャイルド(
インディゴチルドレン・
クリスタルチルドレン・
レインボーチルドレン)で、この世を救うために来たのよ」
と言おうものなら、苛められて育った二次障害ばりばりの一大人アスペ人であるわたしはぶち切れます。
「世の中なめきってるやろ?」
って。
定型さんなら、中学生くらいからある程度空気を読めるようになり、自分でも判断できるようになりますが、
アスペルガー症候群者は判断力が弱く、何でも鵜呑みにしがちです。
だから、親が子供をスターチャイルドと思って、子供の困り感や問題行動に真正面から向き合わず、現実逃避しまくっていたら、困るのは子供なんです。
親から聞かされた事を、子供が空気を読まずにスターチャイルド云々をぺらぺらしゃべりまくって、同級生からは陰険ないじめを受け、同級生の親からはその子の親含めシカトされます。
「あの子はヘンな子だから、付き合っちゃダメ!」ってな感じで。
これ、親が余所から見てスピばりばりの人でも、子供は同じ目に合うでしょうね。
子供はすごく傷つきますよ。
それでなくても子供でどう対処していいか解らず、孤独になりがちなのにいじめられて、果ては非行に走るか自傷するかのどちらかでしょうね(自傷のどぎついのが「自殺」と思っていただいて構わないかと)。
学校という「小社会」に、「スターチャイルド」とか「スピリチュアル」の論理は、通用しません。
子供が小社会である学校で生き辛さを抱えていたり、いじめを受けて心身ぼろぼろに傷ついている場合、親御さんには一番の味方でいてあげて欲しいです。
子供が傷ついているとき、困っているとき、自分のしたいこと何よりも、子供の側に居てあげて欲しいです。
苛められていた小学校時代に鍵っ子で、親に苛められていたことを言えなかった(言える能力が無かった)わたしは、傷ついている子供のこころが痛いほどよく解ります。
(ついでに、現在苛められたりして傷ついている子には、しんどいのは学校に居ている間だけで、人生すべてがその調子じゃないから、しんどくても耐え抜いて欲しい、と思います。耐えて耐えて耐え抜いた自分に後々気づくのは、快感ですよ♪)
あと、
ADHD(注意欠陥・多動性障害))の子供なら多動という問題行動が出て、靜かな空気をぶち壊して授業を受けている子に迷惑を掛け、教室から浮きまくってしまうということもありえます。
そういうときは、「あなたはスターチャイルドだから、精神科の薬を飲むとあなたの能力が失われるのよ」みたいな世迷言を言わずに、発達障害専門の精神科を訪ねて
リタリンなりを処方してもらったほうが、絶対にその子のためになります。
ADHDの子のなかでもリタリンが合わない子も結構いるみたいですが、そのときは他の薬が処方されます。
(現在、精神科系の疾患にかかっている人にリタリンを出さない方針で行きかけていますが、わたしとしてはリタリンの必要なADHDの人もいるんで、狭い視野で物事を考えて欲しくないなぁ、と思っていたりします。→厚生労働省さん)
何でもそうだけれど、幼少期の「養育」がその子の人生を決めると考えてもらって構わないと思います。
親が自分の趣味や仕事にかまけて子供を放っておくと、
「人格障害」など難治性のやっかいな後天性の病気になったりします。
また、発達障害を持つお子さんかどうかを見分けるのも幼少期が鍵で、これは早ければ早いほど「療育」に入る事ができます。
「療育」が上手くいけば、発達障害者でも普通の人みたいに生きていけます。
逆に、普通の子であることを強いられた発達障害の子なら、世間の荒波に揉まれて精神がぼろぼろになり、それがうつや人格障害などの「二次障害」として現れる事になります。
現在三十代以上の成人発達障害者は、軽度発達障害を発達障害と認めてもらえず、親の教育のせいだとされていた歴史があるので、親も厳しくせざるをえなかったでしょう。
でも、昭和一桁生まれの成人ADHDらしき黒柳徹子さんみたいに、親御さんの療育がうまくいったから、あれだけ輝いていたりします。三十代以上の軽度発達障害の場合でも、やはり親が自分の子をよく観察できていなかったという「逃れられない現実」があるように思えます。
現在は軽度発達障害の概念もありますし、それ専門の精神科の先生もいらっしゃいます。なので、現在の小さな子が二次障害を発症するなら「親の責任」です。
何にしろ、小さなお子さんを持つ親御さんは、自分のことより子供さんを第一にしてあげてください。
子供は親の付属物ではありません。生まれたときから「その子」の人生が始まっているんです。やり直しはききません。
子供の人生を棒に振るか振らないかは、親御さんに掛かっています。
学校という「小社会」を、なめちゃいけませんよ。